Browsed by
Category: 自然農法プロジェクト

雨が多いです。

雨が多いです。

自然農法プロジェクトでは今年ミルキープリンセスを作る予定です。

現在は播種前の圃場整備を自然農の方式に則って行っています。

なぜかというと、今年に関しては、稲作りの機械がトラクター以外全くそろっていないからです。

それと、代かきを行わないため圃場面を水平にすることができないので、水を張って育てることができません。

自然農の稲作りはそういった意味でも非常に有効だといえます。(ちなみに、昔の人はどうやって水平にしていたんでしょうかね?)

※自然農の稲作り

自然農の場合は4m間隔の畝を畝間を掘って作ります。

その畝間に水を蓄えることで、畝を常に水分豊富な状態にすることができるため、稲が育ちます。

そして、稲刈り前には、畝間を今度は水はけ用の溝として使います。

なので、圃場面を水平にする必要はありません!![わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

(ただし、雑草は豊富に生えてきますので除草がたいへんになります。orz)

※圃場の状態について
(大家さんのお話しから)

昨年、草がぼうぼうな状態(おそらく夏)になったときに22馬力のトラクターで雑草ごと鋤いたとのことでした。

これについて言えることはトラクターでどの程度鋤いたのかはわかりませんが、常に水分の多い(地下水がしみ出ている)圃場なので、生の雑草をそのまま鋤き込んでいるのであれば、腐敗した成分が土中に多いことが考えられるため、一度乾燥しなくてはなりません!!(畦周りを溝切り中にヘドロが確認できました。)

ということで、水分をなくし乾燥させることが優先されます。

先週溝切りを行いましたが、進捗はまだ50%ほどです。

但し、溝切りが完成しても山口市の3月の天候はほとんど晴れないためそう簡単に乾きそうではありません。(先週もほとんど雨でした。orz)

そして、明日も溝切り作業を行う予定ですが、残念ながら雨の予報です。orz(作業できそうにありません)

気持ちは早く溝切りを終わらせて圃場を乾かしたいのですが、なかなかうまくいきませんね!!(今日は曇り雨でした)

ラッパークドウ

ラッパークドウ

今日は自然農法プロジェクトの日です。

先週は好天に恵まれさらに大家さんに圃場を鋤いていただいちゃいました。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

先日まで結構な大雨が降りましたので、トウモロコシ圃場の水はけ具合をまず確認しました。

土壌が

写真では何ともないようですが、ここを歩くと底なし沼のような湿地帯になっていました。orz

もともとここは水田で底には保水のための粘土層があるため、水がたまりやすくなっています。

なので、土を改良して団粒構造にしないと踏むたびにグチャグチャズブズブ状態!!これではトウモロコシは難しそうです。orz(ここでも稲やるかな[わーい(嬉しい顔)])

おそらくこのままでは大雨のたびに湿地帯になってしまうために何を植えても根が腐るので全く育たないことが予想されます!!(大雨が来ないことを祈るしかありません)

なのでこれを回避するためには自然農でおなじみの畝間掘りを行って乾かすやり方が有効?もしくは一週間ぐらい晴れが続いたときに管理機等で早々と高畝にするのが良いのかなと思います。

ということで、ここは今後どうするかは先延ばしになりました。(今週から結構雨降りそうな天気予報です。残念!!)

下記は稲作用の圃場です。(下記ラッパークドウ)

溝掘り

ここも上記の圃場のように湿地帯になっていました。但しここは水田の予定なので、まあいいかぁといった感じです。

とりあえずは圃場を乾かす必要があるので溝切りを行いました。今日はこれで終了!!(もう暑くてへとへとです)

ここでは自然農の不耕機栽培を行いますので、来週からそれ用に畝間を掘っていく予定です。(来週もぶちたいへん)

それにしてもラッパークドウはすごいです。よく働きますしラップもうまい(仕事中ずっとラップしています。)[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)](笑)うそぴょん!!

今日は溝切り用の管理機があればな~と思いました。(いやいや自然農なので機械は使いません!!予算もありません!!しかしいずれ必要だしな~)

ふれあい館

ということで、今日も肉体労働でたいへん疲れましたので、100円温泉につかりに行きました。(山口ふれあい館)

パソコン農業

パソコン農業

自然農法プロジェクトでは主としてトウモロコシを作ることに決めました。(お米もやりますが)

その理由は以下です。

  1. 圃場が非常に痩せている。
  2. 10年以上草だけ刈って鋤いただけの圃場
  3. 前作は水田なのでおそらく化学肥料は抜けている
  4. ヨトウ虫が多い
  5. イノシシが出没する
  6. スイートコーンが食べたい
  7. 土壌改良を行うため
  8. 収穫荷造りが比較的楽

いろいろ理由を書きましたが、どちらかというと7.の土壌改良を行うのが目的であるため、トウモロコシを選びました。

しかし、トウモロコシにとっては上記のような痩せ地ほどよく育つようです。

これは、イネ科の植物は自分自身に窒素を供給する微生物を共生させるため、もともと肥料は必要ないようです。さらにこのことからイネ科は自然農法に一番適していると言ってもよいと思います。(たぶん一般の農家さんは無肥料で育つことが信じられないとおもいますが)

種について

今回は固定種と交配種を使用したいと思います。固定種は黄もちトウモロコシ、交配種は糖度の高いピーターコーンや味来(みらい)を試してみようと思います。

そして、収穫後はそれらを食べ比べてみて味に大差がなければ今後は固定種を永遠自家採取して栽培していきたいと思います。

きっと無肥料無農薬のトウモロコシは固定種でもおいしいのではないのでしょうか?[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

固定種については別の離れた圃場で栽培したいと思います。これはトウモロコシはたいへん交雑しやすいためで、固定種は自家採取しますので、周りにイネ科がないところを選ばなければならないためです。

播種の時期

推奨どおりにしますが、ここの土地が完全に暖かくなるのが4月後半からなので、この時期から1週間おきに4,5回に分けて播種して成績を確認したいと思います。

ポイント

自然農法は肥料で植物の生長をコントロールできませんので、日照時間(昼の長さ)の違いや気温の影響などその土地にあったピンポイントの植え時があるような気がします。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

なので上記の播種の方法で、今後につなげるための成績の良い時期を見つけたいと思います。

あと、元田さんがよく言われている満月(潮汐力)との関係についてもチェックしておきたいと思います。

まあ、自然農法は昔の農法のように聞こえますが、実は最先端な21世紀の科学的な農法だと思いますので、パソコンを駆使してデータ分析や情報収集をして今後とも進めていきたいと思います。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

配管の埋設作業

配管の埋設作業

2010/2/21 熊坂[晴れ] 自然農法プロジェクト

本日は毎週日曜日(今のところ)に行っています自然農法プロジェクトの日です。

今日は久々3人そろいました。(たぶん今日だけでしょう!!)

圃場

先週は手前の溝掘り作業を行いました。

その時は圃場はかなりベチャベチャで、溝を掘ると水が上の圃場からあふれるように湧いていました。

しかし、今日は溝に水がほとんどなく、圃場もかなり乾いていましたので、結構この溝が役に立ったものと思われます。

そして、本日は天気が良かったため、大家さんに圃場をトラクターで鋤いてもらいました。(ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

一昨日のブログで書きましたが、ここの圃場は痩せ地のためここでは一旦トウモロコシを植えようと考えています。(本日ミーティングでほぼ決まりました。)

自然農法を行うためには、よそから大量の雑草を持ってきて圃場に鋤き込んで土を豊かにすることは可能ですが、今回はそのような労力は使わないやり方で土壌を改良していこうと考えていますので、まずは痩せ地でも育つトウモロコシ(イネ科)を植えて、出荷後にEM菌を撒いて残渣とともに鋤こうと考えています。(その後は炭素循環農法をやります。)

—-本日の作業内容—–5時間

溝切りを行った溝内の水の逃げ場作り(配管埋設)

配管

上記のように近くの小川まで4mの配管を40cmぐらいの深さに埋設しました。

先週は道に溝をきって川に排水していましたが車が通るたびに潰れてしまいますので配管を埋設しました。

ちなみにこの配管はここを掘り返すと出てきましたので、(昔使用していた配管が埋まっていたようです。)掘り返して中の土をほじくり出し埋設しました。(いや~たいへんでした。orz

あとはここの圃場ではイノシシ対策用の柵作りを行う予定です。(めでたく完成[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

ミルキープリンセス

ミルキープリンセス

自然農法プロジェクトではお米を作りますが作る品種を何にするかをずっと検討してきました。(僕一人で検討していますが)

なににするか、参考のため今度水田をお借りすることになった大家さんに米作りについていろいろお話しを伺ったところ、特に気をつけることは背の高い稲は台風が到来すると必ず倒れてしまって、穂が土壌に突き刺さりすぐに新しい芽が生えてくるので非常にあとの処理がめんどくさいとのことでした。(稲刈り時のコンバイン処理が難しいとのこと)

上記の理由から大家さんは背の低い品種のひとめぼれを栽培しているとのことでした。

そこで、我々も同じものをと思って、ひとめぼれを入手しようとネットを検索しましたが、どこも売り切れ状態だったため仕方がないので背の低い他の品種を探したところ、香り米として有名な(美味しんぼに登場したと思います)ミルキークイーンの兄弟系統であるミルキープリンセスが見つかりました。

特徴は以下です。

  1. ミルキークイーン同様に低アミロース米品種(ご飯のつや、粘りは同じくらい)
  2. 粘りが強いので冷えた飯、おにぎりやお弁当に最適
  3. 草丈が短く倒れにくい(ミルキークイーンは倒れやすい)
  4. 縞葉枯病に強い(ミルキークイーンは病気に弱い)
  5. 標準肥料栽培では少収である

上記を見てみると、小収を除いて人気のあるミルキークイーンを上回っていると思います。

さらに4.は標準肥料が条件になっていますが、我々は標準肥料は全く使用しません。(それどころか肥料の類は何も使用しません[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

なので、4.の条件は当てはまらなくなってきますので小収ではなくて豊作になるのではないかと考えています。(逆にもっと少なくなったりしてorz)

ということで、ミルキープリンセスを作ろうと思います。(ちょー適当[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

早速籾を相馬屋さんで入手しました。1kg

まあ、ブログでミルキープリンセスの素晴らしさをアピールしていますが、当初はやはり知名度の高いミルキークイーンを購入しようと思っていたのですがすでに売り切れでした。orz

仕方なしにミルキープリンセスを購入したのですが、品種の特性を改めて見てみると、いや、明らかにミルキークイーンより数値は上であったので

残りものには福がある

ではないのですが、結構満足しております。

いや~楽しみですね!!

あとは、古代米も適当に入手して栽培しようかなとも考えています。

ちなみに、前に紹介したヤマホウシは背が高いとのことでした。

自然農法プロジェクトスタート

自然農法プロジェクトスタート

今日は、熊坂地区にて自然農法プロジェクトの仕事です。参加者は元ラッパーの工藤さんです。(今後は2人になりそうです。)

ちなみに、ここでは水田用の圃場1.5反と畑用1.8反を使用する予定です。

本日の作業は畑用圃場の溝切り作業で、ここはあぜや山肌などは完璧に草刈りが行われており、圃場も毎年草刈りされ鋤いていただいている良い場所です。

しかし、水はけが悪く(全く溝切りがありません)3枚ある圃場のうち上から2枚目(真中)は完全に水浸し状態でした。

ということで、まず一番上の圃場の溝切りを行いました。

きっとここから下へ水脈が流れているのだろうと考えて溝を結構掘りましたが、掘っても掘っても全く水が湧いてこなくてあまり意味がありませんでした。

結構長い距離を溝切りしたため、力を使い果たしてへとへとな状態で次の真中の圃場の溝切りを行ったところ、水があふれるように湧いてきました。

おそらく直下に水脈があるのだと思いますが、この量はすごいです。

早く溝切りしてすっきりしたいのですが、溝切りを半分終えたところで疲労のため中断、来週へ持ち越しとなりました。

※今日学んだことは真中だけ溝切りすれば良かったということです。

そんなわけで今日から本格的に自然農法プロジェクトの仕事が開始しとなりました。

各大家さんとの調整等に時間をかけてきたため時間がかかりましたが、おかげさまで今後ともあたたかいご支援いただけるようになりましたので楽しく作業ができそうです。(どうもありがとうございます。)

さて、自然農法プロジェクトですが、おそらく熊坂の圃場があまり良い状態ではないことが見て良くわかりましたので、今年に関してはイネ科を植えて土壌改良を行う方向で進めようと思います。(まだ未決定ですが)

なので、一面にトウモロコシを播こうと思います。(他にもやせた土地で育つものを植えるかもしれません)この辺は来週ミーティングします。

このままでは自然農法プロジェクトはトウモロコシ播いて稲播いて終わりそうな感じになりそうなので、大山路の圃場にGoサインが出次第、こちらの植えればすぐ育ちそうな圃場も随時プロジェクトで使用していこうと思います。(自然農法プロジェクトでも売れ線やろうと思います)

今年の水稲について

今年の水稲について

今年の作付け用の籾種をさがしていますが、なかなか手に入りません!!

一般のホームセンターでは売っていないため、ネットの種苗店を見ていますが、なかなk出てきません!!

ちなみに野口種苗店では陸稲(リクトウ)しか残っていませんでした。(おもわず買っちゃいましたが[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

あくまでもほしいものは水稲(スイトウ)ですが、ネットで調べる限りメジャー(コシヒカリなど一般のお米)どころは全く出てきません(古代米は2箇所ありました。)

ということで、コシヒカリなどは農協に行って入手するしかなさそうです。(Kg単位の販売らしいです。消毒されている可能性もあります)

まあ、今年は遊びで水稲を作る予定なので、古代米でも良いと考えてますので、今週末にラッパーの工藤さんとミーティングを行って決めちゃいたいと思います。

ではどれぐらいの種籾が必要なのか計算してみました。

野口種苗店から陸稲農林24号が届きましたので確認してみると、約2400粒入りで重さ80g、発芽率80%以上でした。

これをもとに、種籾の購入量を作付け条件を以下として計算してみました。

  1. 作付け面積 10a(1反)
  2. 株間 30cm
  3. 条間 40cm
  4. 不耕機乾田直播栽培 (ようするに乾いた田に種を1粒ずつ直接播いていく)
  5. 播種は一粒ずつ播く
  6. 発芽率80%
  7. 補植ように苗を100株

上記を考慮して計算すると約550g必要になってきます。これはおよそ5合です。(種籾1合=110g)

計算の途中で気がつきましたが、上記の条件だと1反種を植えるにはおよそ8300粒植えなくてはならない計算になってきます。(かなりたいへんです。)

なので株間は40cmにしようと思います。(それでも7900粒植えなくてはなりません)

上記の条件では410g 約4合弱といったところです。

植え方について

前回のブログでも書きましたが、植える深さは3cmほどです。これは鳥害を防ぐためです。これだけ深いと芽が出ないのではと心配になってきますが、本に書いてあったので信じたいと思います。

しかし実際には1cmの深さも試してみようと思います。(今年は実験の年なので何通りかのパターンを試そうと思います。)

ということで、どういった結末になるのか非常に楽しみな年になりそうです!!(豊作を期待します[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

米の品質

米の品質

今日は山口市地方は雨でした。
なので、予定していた自然農法プロジェクトの畑整備作業は残念ながら中止してしまいました。

実は昨日、溝切り作業でかなりハッスルしすぎたために本日は全身がガタガタになってしまい、そのため体が弱ってしまったために簡単にかぜをこじらしてしまいました。(農作業はほどほどに)

界王拳10倍は使っていたようです。orz

今日は雨降って作業中止で良かったですね。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

ということで、今日は農地をお借りすることになった大家さんの家に農業委員会へ提出する書類の署名をお願いしに伺い、いろいろ面白いお話をお伺いいたしました。

なかでも、戦前の稲作りの方法は非常に参考になり、今話題になっている自然農の作り方そのものでした。

唯一の違いは耕耘するかしないかの違いだけで、当時は牛を使って圃場を鋤いていたとのことです。

上記をを考えると自然農は不耕起栽培ですので、手間は少なく当時より一歩進んだ方法だといえます。

僕らはさらに乾田不耕機栽培に挑戦しようと思います。

さらに、田植え時期は村中の住民が集まってひとつの田んぼを集中して植えていたとのこで、かなり効率的な作業だったそうです。

機械化によって一変していますが!!

昨日のブログでお伝えした山口の昔ながらの品種ヤマホウシについてはみなさんご存知でして、今度お借りする圃場でも栽培されていたとのことです。(もちろん今のコメよりもぶちうまいとのこと)

なので、ヤマホウシにぴったりの圃場なはずなのできっと良く育つはずです。

コシヒカリについて

コシヒカリは毎日食べていますが、なぜかおいしい日とそうでない日があります。

これはきっと、各農家さんで生産したコシヒカリ(もちろん品質に差があるはず)を農協で一か所に集めてブレンドしてしまうため、良い農家のところと悪い農家のところが混在してしまい、ちょうど品質の悪いころとを食したときにおいしくないと感じてしまうのではないのでしょうか?

おいしくないお米の場合、たとえば生活排水の流れている川の水を引いて育てたお米だと考えることができますので、できれば農家さんは表記してほしいです。

今日は作業はできませんでしたが、ゆっくりお話しをうかがうことができて、農村の暖かい雰囲気を感じることができました。

今後は楽しんで農業ができることでしょう!![わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

ヤマホウシ

ヤマホウシ

昨日は自然農法プロジェクトで行う稲作についての具体的な作業工程について考えましたが、今日は品種について考えます。

自然農法で作付けする品種については、その土地で代々植えられてきた品種(固定種)を使用することが良いとされています。

播種(固定種) ⇒ 生産 ⇒ 自家採取 ⇒ (翌年)播種 ⇒ 生産 ⇒ 自家採取 ⇒ (3年目)播種 ⇒ 生産 ⇒ 自家採取

昔の農家は上記を繰り返してその土地にあった種(言い換えればその土地でしか育たない種)を作ってきました。

しかし、戦後から化学肥料が使用されるようになると、今度はその化学肥料にあった品種が用いられるようになり、現在では化学肥料で良く育つ交配種が使用されるようになってきました。

畑や水田で化学肥料を使用すると、昔から受け継がれてきた土壌が破壊されてしまい、その土地でしか育たない固定種は結果あまり育たなくなり、むしろ化学肥料で良く育つ交配種を使用したほうが収量味とも良いということになります。

※ 味が良いとは言っても自然農法で育った野菜に比べれば月とすっぽんぐらいの差はありますので、化学肥料を使用する条件で一番おいしい野菜というのは自然農法の野菜の足元にも及びません。収量に関しても固定種を自家採取する方法のほうが年数はかかりますが安定します。

まあ、固定種はナフコなどでは売っていませんので、農家さんにとっては交配種を使わざるをえなく、結果的に化学肥料を使用する羽目になったとも言えます。

前置きがかなり長くなりましたが、今回は昔から山口で使用されている品種を使用したいと思います。

山口県農業試験場

上記に昔ながらの品種ヤマホウシというのが載っていました。

財団法人 日本穀物検定教会

このサイトに特徴として
主産県の山口では、山間~平坦部の肥沃地に適する。長稈で白葉枯病・いもち病にやや弱いが、収量安定である。

と書いてありますのでこいつを自然農法で作れば、理論的には良い結果に結びつきそうです。

福岡自然農学習会でごちそうになったヒノヒカリ(自然農で生産)は格別においしかった。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

忘れかけていたお米本来の味とのど越しがしましたので、自然農法で作ればこいつもきっとおいしく育つことでしょう!!(早く食べたいです)

一般に流通しているコシヒカリがいくらおいしいといっても所詮は慣行農法のお話しであって、古い品種(コシヒカリよりおいしくないといわれている古い品種)でも自然農法で作れば一気に立場は逆転、慣行農法のコシヒカリより数倍おいしくなることでしょう。(古いその土地の固定種のほうが結果は良くなります)

逆にコシヒカリを自然農法で作った場合は、慣行農法目的でコシヒカリは改良されていますので自然農法だとおそらく収量は低くなり、自家採取を繰り返していくうちに結局は昔の品種に戻ってしまうことが考えられるので、最初から昔の品種を使用するほうが良いということになります。

ということで、ヤマホウシを探したいと思います。!!(誰か情報くれ~)[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

圃場にあった農法を考える

圃場にあった農法を考える

3月から始まる自然農法プロジェクトではお米も作ります。
もちろん無肥料無農薬の自然農法で作ります。

お借りする水田の条件は以下になっています。

  1. 広さ     約1.5反
  2. 圃場枚数  4枚
  3. 放棄期間  約10年
  4. 状態     毎年、年末にトラクターで耕耘 (現在は鋤いた状態)
  5. 水はけ   非常に悪い(現在は湿地状態)
  6. 水管理   地下水をせき止める方式 (こんなの他にあるの?)

稲の農法について

上記の条件を考えたところ、まず自然農は無理だとわかります。(草が生えてません)
かといって、自然栽培を行うためにはいろいろ機械類が必要になり高コストで、育苗も行わなければならず非常に難しい状況です。(そこまでお金をかけられません)

ということは、上記の圃場条件にあった新しい低コストなやり方を考えなくてはなりません。

そこで何か良い方法はないものかと県立図書館に行って調べたところ、乾田不耕機直播農法という本がありました。

これは、岡山県で実施されている農法で、育苗をせずに読んで字のごとく乾いた圃場に種を直播するやり方です。(こんな楽ちんなやり方があるなんて)

圃場に籾を指で一粒ずつ埋め込み種まき完了。(深さ3cm)

但し、この本では肥料を散布して除草剤も使用していますので、播種の部分だけ真似します。

この本を読むと、育苗は必要ないことがわかります。農家の方は一生懸命苗作りされていますが、全く不要のようです。(自然農法の神、福岡正信さんも育苗していません)

考えてみると、イネ科の麦などは種をぱらぱら播くだけであとは何もせずに踏みつければ踏みつけるほどよく育ちますので、稲についても同様なのではないのでしょうか?

ということで、今度行う稲の作り方は、圃場の条件を考え上記の本を参考にして以下を予定しています。

  1. 3月     畦塗、溝切り
  2. 4月     圃場の水平を確認して(一回水を入れる)水を捨てて圃場を乾かす
  3. 5月     圃場の除草、刈った草は敷いて枯らす。(刈り払い機は使用します。)
  4. 5月中旬  播種(3cm 1粒 条間40cm 株間40cm)
    米ぬかを播く、刈って枯らせておいた雑草をかぶせる
    ※米ぬかは肥料ではなく、圃場にいる微生物の餌になります。
  5. 6月上旬  除草
  6. 6月中旬  灌漑開始、深水にする(水は溜めたままで中干しはしない。
    むしろ冷水を掛け流し続けて雑草を抑制する)
  7. 7~8月   定期的に除草(ホーなどでひっかく程度)
  8. 9月下旬  稲刈り

川口さんの自然農に比べてかなり手間を省くことができそうです。

これでうまくいけば面白いことになりますね!!(粟屋農法になるかも)[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

ちなみに、一般的なやり方はここです。(ぶち面倒orz)

まあ、自然農法の四天王の一人、福岡正信さんは、粘土団子に籾を入れて播くだけで、手間をかけずに除草すらしないやり方で米を作られてたので案外上記でも行けそうな気はします。

なお、今まで調べた中では福岡さん式が一番手間がかかりませんが、なんといっても5感を駆使した神業に近いやり方なので、確実に行ける一般大衆化された自然農(川口さん)を圃場に合わせてアレンジしてみました。

今後、作業風景や稲の生育状況についてはブログにてお知らせする予定です。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

圃場の条件はかなり悪いと大家さんにいわれていますが、それは慣行農法を行う上でのことなので、今までのやり方をすべて否定してアイディアと工夫で乗り切りたいと思います。