圃場にあった農法を考える

圃場にあった農法を考える

3月から始まる自然農法プロジェクトではお米も作ります。
もちろん無肥料無農薬の自然農法で作ります。

お借りする水田の条件は以下になっています。

  1. 広さ     約1.5反
  2. 圃場枚数  4枚
  3. 放棄期間  約10年
  4. 状態     毎年、年末にトラクターで耕耘 (現在は鋤いた状態)
  5. 水はけ   非常に悪い(現在は湿地状態)
  6. 水管理   地下水をせき止める方式 (こんなの他にあるの?)

稲の農法について

上記の条件を考えたところ、まず自然農は無理だとわかります。(草が生えてません)
かといって、自然栽培を行うためにはいろいろ機械類が必要になり高コストで、育苗も行わなければならず非常に難しい状況です。(そこまでお金をかけられません)

ということは、上記の圃場条件にあった新しい低コストなやり方を考えなくてはなりません。

そこで何か良い方法はないものかと県立図書館に行って調べたところ、乾田不耕機直播農法という本がありました。

これは、岡山県で実施されている農法で、育苗をせずに読んで字のごとく乾いた圃場に種を直播するやり方です。(こんな楽ちんなやり方があるなんて)

圃場に籾を指で一粒ずつ埋め込み種まき完了。(深さ3cm)

但し、この本では肥料を散布して除草剤も使用していますので、播種の部分だけ真似します。

この本を読むと、育苗は必要ないことがわかります。農家の方は一生懸命苗作りされていますが、全く不要のようです。(自然農法の神、福岡正信さんも育苗していません)

考えてみると、イネ科の麦などは種をぱらぱら播くだけであとは何もせずに踏みつければ踏みつけるほどよく育ちますので、稲についても同様なのではないのでしょうか?

ということで、今度行う稲の作り方は、圃場の条件を考え上記の本を参考にして以下を予定しています。

  1. 3月     畦塗、溝切り
  2. 4月     圃場の水平を確認して(一回水を入れる)水を捨てて圃場を乾かす
  3. 5月     圃場の除草、刈った草は敷いて枯らす。(刈り払い機は使用します。)
  4. 5月中旬  播種(3cm 1粒 条間40cm 株間40cm)
    米ぬかを播く、刈って枯らせておいた雑草をかぶせる
    ※米ぬかは肥料ではなく、圃場にいる微生物の餌になります。
  5. 6月上旬  除草
  6. 6月中旬  灌漑開始、深水にする(水は溜めたままで中干しはしない。
    むしろ冷水を掛け流し続けて雑草を抑制する)
  7. 7~8月   定期的に除草(ホーなどでひっかく程度)
  8. 9月下旬  稲刈り

川口さんの自然農に比べてかなり手間を省くことができそうです。

これでうまくいけば面白いことになりますね!!(粟屋農法になるかも)[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

ちなみに、一般的なやり方はここです。(ぶち面倒orz)

まあ、自然農法の四天王の一人、福岡正信さんは、粘土団子に籾を入れて播くだけで、手間をかけずに除草すらしないやり方で米を作られてたので案外上記でも行けそうな気はします。

なお、今まで調べた中では福岡さん式が一番手間がかかりませんが、なんといっても5感を駆使した神業に近いやり方なので、確実に行ける一般大衆化された自然農(川口さん)を圃場に合わせてアレンジしてみました。

今後、作業風景や稲の生育状況についてはブログにてお知らせする予定です。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

圃場の条件はかなり悪いと大家さんにいわれていますが、それは慣行農法を行う上でのことなので、今までのやり方をすべて否定してアイディアと工夫で乗り切りたいと思います。

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