就農現地見学会2
就農現地見学会
11/14 雨のち晴れ
3か月に一度(?)の山口県農林公社主催就農現地見学会に行ってまいりました。
前回をはるかに上回る人数にびっくり、農業に興味のある人が多いことが良くわかります。
http://www.y-agreen.or.jp/html/pdf/kengaku.pdf
今日のツアーはイチゴ系が半分以上と盛りだくさんでした。
なかでも徳地チャレンジ農場(研修場)を卒業されて営農された淺村さんご夫妻のイチゴ農園は素晴らしかったです。
以前はイチゴ作りのみでしたが、現在はソフトクリーム販売をメインにされ、自作のイチゴを乗っけて販売され収益を上げているそうです。
では、本業のイチゴ作りはどうなったのというと、地元の部会により朝4時から収穫しなければならず、子育てもありとてもつらいので、本業以外の収益を確保するためにソフトクリーム販売を思いついたとのことです。(すばらしい)
集客が多いため、今後は地元の徳地を案内するガイドもするとのことです。
(地元が潤えば自分も潤うの精神ですね)
2件目の徳地チャレンジ農場では実際にイチゴ作りを観ることができました。
初めてイチゴ作りを見ましたが、さすがは慣行農法です。
現代的ともいえますが、ものすごく設備費がかかっています。
おそらく何千万単位でしょう。
個人が行うにはあまりにもリスクが大きすぎますし、労力の割には儲からないようです。orz
まあ、署長さんもおっしゃっていましたが、もともと徳地は寒い地域で九州の温暖な気候に比べたらハンデがありすぎるとのことでした。
というころは、その地域で育ちやすい作物を作るべきなのでしょう。
もしくは不自然な(自然農法からみると)施設をやめ、路地で育てればいいのではと思いました。
(そうすると寒いので育たない?イチゴは作るべきではないとのことかな)
ちなみに、ここではホウレンソウも作っています。
水耕栽培で一日当たり600袋ぐらい収穫できるそうです。
広さ5aぐらいで毎日収穫可能
そのほかは農業法人を回りました。
そこそこは利益が出ているそうです。
やはり機械化するには法人化しないと利益は出ないようです。
結論から言うと、機械化すればするほど労力は必要ないように見えますが、その分広大な面積を耕作しないといけませんので、収量は増えますが、経費がむちゃくちゃかかる計算になり、かえって利潤は減る傾向にあります。
あと、施設でのホウレンソウの自動水耕栽培は農業として面白いのかな?とちょっと疑問に思えます。
やはり太陽の下、泥まみれになることのほうが面白いように思えます。(機械代0だし)
ソフトクリームの淺村さん曰く
広い面積だと、管理が行き届かなくなり、虫食いや病気にかかりやすくなる一方で、
面積を半分に減らすほうが、収量は半分ではなく6割となり生産効率はあがる
このことは、少ない面積で利潤を追うほうが良いとのことなので、結局は機械要らずの自然農が良いということになります。
「就農現地見学会2」への2件のフィードバック
時々記事を拝見しております。私は都会のサラリーマンですが、農業の実態が少し分かるような気がして楽しみにしております。
機械化・多収量化が必ずしも農家の幸せを意味する訳ではないのでしょうかね。この辺、いずれ数字が分かるようになると面白そうだなぁと期待しております。
通りすがりさん
はじめまして、コメントどうもありがとうございます。
おっしゃる通り機械化して儲かるのはメーカーだけですね。
農家のここ40年ぐらいの歴史をみると農協の言うがままに化学肥料を購入し、不自然な野菜ができたところに虫が付き、それを殺すために農薬を購入し、散布用農機械を購入し、耕す必要のない畑を耕耘するためトラクター300万~700万を購入し、田植え機、コンバイン購入などキリがありません。
その結果、これらのローンを返済するはめになり他の仕事をする兼業農家になったようです。
本末転倒ですね。
最近はいろいろな情報が手に入るようになりましたので、よく調べてみると、どうやら今までの農政というのは農家(弱いもの)を食い物にしてメーカーや農協(強いもの)が儲かる仕組みになっているようです。
これではみんな辞めていきます。
ではどうすればよいかというと、これらの枠組みから外れたことをすればよいということになります。
結果は有機農法とか、自然農法ということでしょうね。
これらは中古のトラクター(20万)があれば後は草刈り機ぐらいあればよいので、生産物=利益になってきます。
ということで頑張って参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。