作付けに関して
みなさんご存知の通り僕は現在有機農法農家のS師匠のところで研修をしています。
有機農法は草と虫との戦いで毎日、除草もしくは虫とりをしているイメージがあるかと思いますが、
実際はほとんどやっていません。
虫の生長速度や世代交代、雑草野生え方などある程度熟知していれば、先読みして被害が大きくなる前に最少の労力で対応することができます。
実際研修で行った除草や防除
- 除草に関して
土寄せをする時期に、ついでに生え出した雑草をひっかくということを行えば、雑草は一旦生長が止まり、作物の生長を超えることはなくなるため、それ以上本腰を据えて除草する必要はなくなります。 - 虫に関して
- 定植後の苗はヨトウ虫にやられやすく、畝を見まわして何本か苗が地中に引きずり込まれていたら、その真下にヨトウ虫がかなりの確率でいますのでその場で捕獲してつぶしていきます。
つぶしておかないと、定植後しばらくはまだ雑草が生えていないため、ヨトウ虫は苗しか食べるものがありませんので隣の苗が狙われてしまいます。 - キャベツの青虫なんかは見気が付いたら都度つぶす程度です。
- ある程度苗が育ったキャベツ、ブロッコリー、白菜などの場合は、天然由来の農薬を散布することは認められていますので、BTを散布することはあります。(自然農法はだめです)
- 定植後の苗はヨトウ虫にやられやすく、畝を見まわして何本か苗が地中に引きずり込まれていたら、その真下にヨトウ虫がかなりの確率でいますのでその場で捕獲してつぶしていきます。
虫害や草で畑がやられる場合は、たまたま見まわるのを怠ったという時、手に負えない状況になります。
一方、自然栽培については元田さんのブログを見る限り上記のように虫、雑草に悩まされているようなので、状況はほとんど同じようです。
なので、これから自然栽培を始める場合の予想される虫、雑草の害は、有機栽培と同じ感覚で対応すれば克服できるということでしょう。!!
(有機農法の発展形が自然栽培だもんね!!)
このまま有機農法を身につけることができれば、自然栽培についても土ができるまでは、かなりの確率で対応できることが想像できます。
まあ自然栽培の場合はやがて虫が来なくなるようですから、5年ぐらいは我慢でしょうか?
但し、キャベツ、ブロッコリーに関してはBTが使えないので雑草と共生させたほうがヨトウ虫の害は低くなりそうな気がします。
こちらは自然農で対応するのが良いのかもしれません。
ということで、栽培方法を選択するのも柔軟な虫、草対策といえるのでしょう。
さらにやせた土地でよく育ち、あまり虫害が発生しない品目を自然栽培で育てるのも良いかもしれません。
例
自然農
- キャベツ
- ブロッコリー
- 菜っ葉類
- スイカ
- カボチャ
- オクラ
- ナス
- きゅうり
- ピーマン
自然栽培
- カブ
- ダイコン
- ニンジン
- ネギ
- 稲
- サニーレタス
- 春菊
- 豆類
- 里芋(植えて雑草が生えても放任する)
なるほど~ ハイブッド自然農法の作付もこのように考えると良いのかもしれません。