効率UP
効率UP
研修を通じて一番単純で長時間労働になるのは定植と土寄せ作業です。
土寄せについては除草作業も含むため(自然農では土寄せと除草は別になる)今回は定植作業について考察します。
定植について
- 育苗用トレイの活用
1畝あたりの野菜を定植する作業時間はふかふかな畝だと手作業で約30分かかります。
硬い畝だと、2倍くらいかかります。
そして一日当たりの作業は3畝が限界です。(他にも収穫作業や畝整備、除草などの仕事があるため、疲れすぎると他ができなくなる)この定植作業については多品目栽培する農家であればほぼ一年中行う作業です。
ほとんどの野菜は育苗用のトレイである程度育ててから定植します。
自然農については畝で育苗して、スコップで掘って箱に移してから定植を行います。(めんどくさいです。)
なので自然農について効率を上げるには育苗用のトレイを用いることを考えても良いと思います。育苗の仕方は、自然農で使う畝の土を育苗トレイに使用して苗をビニールハウスで育てます。
こうすると苗は通常より早く生長し、いろいろな品目をまとめて管理でき、灌水作業も簡単です。これは現在研修中のS師匠のやり方ですが、育てる土については、いずれ定植する畝の土を使うことが自然栽培のやり方です。
育苗用のトレイを用いることでまず自然農の効率化がUP!!
- 定植機の活用
定植作業でぜひ使用したいのが定植機械のナウエルナナ
自然農では機械類は認められていませんが、ハイブリッド自然農法では、自然農+MOA自然農法+自然栽培の融合ですので、もはや自然農ではないと考え、機械類も積極的に導入しようと思います。 但し畝については不耕機です。
作業手順は以下です。
- 畝を整備
- 雑草を全て刈る。
小さい雑草はそのまま - 刈った雑草を隣の畝に移す。
- ナウエルナナを使って定植。
- 定植後刈った雑草を定植した畝に戻す。
※但し、ナウエルナナが不耕機の畝面に対応できるかは要確認
これで、自然農の定植の効率を上げることができます。
定植機はいずれMOA自然農法、自然栽培等で大活躍すると思いますので早い時期から導入しても良いのかなと思います。
値段は60万円代なので、就農資金があればぜひ買っておきたいところです。
その次がトラクターかな(自然農で利益が出てから)
農家のよくある廃業パターン
農作業では、収益を上げるために効率を上げることが求められますが、借金してまで機械類を購入することだけはやめましょう。
余裕資金の範囲内で投資することが絶対だと思います。
機械類を使用してリターンを増やすのは投資なので、もし天変地異や不作があった場合、借金が返せなくなる可能性もあります。
農家が失敗する典型的なパターンが大規模化の失敗で借金漬けになることです。