慣行農法の実態

慣行農法の実態

大部分の国民はもうかる農業=大規模慣行農法と思っているようですが本当にそうでしょうか?

機械化することのメリットは以下です。

  1. 定植や除草作業など、中腰での作業が改善される
    (ナウエルナナなどものすごく楽そう)・・・・・・・・70万円
  2. ネギの土寄せなど力仕事が楽にスピーディーに行える
    (専用の機械を使う)・・・・・・・・・150万円
  3. 広大な面積を冷暖房付きのトラクターで耕耘できる。
  4. トマトや水耕栽培など適時に点滴管理(化学肥料)ができる。
    (おそらく見まわるだけでしょう)・・・・ハウスとセットで何千万円
  5. 農協の指示通り作ればよい
    (農薬散布や病気情報など農協の指示に従って作らなければ買いとってもらえない)・・・・・農協の組合員になればよい(有料)

逆にデメリットは

  1. ものすごいお金がかかる。
    (タラクターが売れメーカーと仲介の農協は、うはうは)
  2. 大規模化して収益を上げなければならないため多収量を目指す必要がある。
    (農協は作物の値段のだいたい2割を手数料にしている)
  3. 投入する資材の金額が半端ではない(資材は農協から購入)
  4. 失敗は許されない(ローンや資材費など)
  5. 作物の単価は自然農法に比べると半分以下。

ということで、収益と農業本来の楽しみ(土を自ら耕す)を考えなければ理想的な感じですが、どう考えてもリスクが大きすぎます。しかし、大量生産しなくては作物の単価が安く収益はないため機械化は避けられません。デメリットの部分をみると慣行農法で儲かっているのはメーカーと農協です。(もちろん儲かっている農家もいますが少数です。)

よくテレビで農業は大規模化しないと儲からないといいますが、大規模化して喜ぶのはスポーンサーのメーカーさんという裏事情があります。残念なことに大部分の人は洗脳されていますので、儲けるためには大規模化しかないと思ってしまいます。(自然農法というやり方があるのにね)

ところで、同じ慣行農法で作られている中国産の安い野菜が輸入されていますが、これらは日本の商社が現地の低賃金の人たちに作らせています。中国は最近裕福になったでー”と、銀座であほ買いする中国人の特集をテレビで行い中国=裕福という洗脳をしていますが、所詮はGDP一人あたりの年間所得は30万円ぐらい国なので、大部分の人はまだ貧しくて農村部にいたっては年収がまだ10万円ぐらいのようです。なので商社が中国で作らせている野菜は本当に安くでき、そして日本に輸入されますので、いくら日本で大規模に生産したところでも勝ち目はありません。
(大規模慣行農法を推奨していた自民党は何を考えてるんでしょうか?メーカーは儲かりますが農家は疲弊するだけです。)

日本産が勝つには方法はひとつ、付加価値の高い日本人ならではの有機農法、自然農法でしか儲かる道はないと思います。[わーい(嬉しい顔)]

ということで、結局は中国産に勝つために農業は大規模な慣行農法しか儲からないよと官民そろって国民を洗脳しておいて、ローンを組んだ農家が疲弊し、メーカーと農協が収益を上げさらに商社も安さで儲かり、メーカー、農協、商社の票が自民党にはいるという構図になっていたような気がします。
ローンを組んで支払いに苦しむ農家は兼業してまでローンを払うはめになり、何のために農業をやっているのかわからない感じになっているのではないのでしょうか?
まあ、民主党政権になり農政はガラッと変わりますが、それでも慣行農法は難しいように思えます。(日本の商社はけしからん)

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