硝酸態窒素濃度について
昨日のブログでもちょろっと触れましたが硝酸態窒素濃度の問題についてです。
慣行農法や有機農法で育てた野菜と自然農法で育てた野菜の化学的な違いは硝酸態窒素濃度の違いです。
http://page.freett.com/tenuki/jissen/shitu.html
上記は炭素循環農法で有名なアヒル殺し氏のサイトです。
象徴的なのはホウレンソウの値です。(その差3000)
スーパーで購入したホウレンソウを食べる場合は、アクが強いために湯がかなくては食べることができません。
これは表のように硝酸態窒素濃度がたいへん多いためで、ゆでれば硝酸態窒素は抜けますがそのまま食せばとても苦くて食べられるものではありません。
そして、硝酸態窒素を摂取しすぎると病気の原因になるようです。
http://www.naoru.com/metohemoguro.htm
健康を維持するために野菜をたくさん食べているからといってもスーパーの野菜では決して健康になることはないということです。上記サイトを見てのとおり、硝酸態窒素を過剰接種すると酸素欠乏症になってしまうようです。特に小さい子供は要注意です。
ではなぜ慣行農法や有機農法では硝酸態窒素濃度が多くなってしまうのでしょうか?
それは、あらかじめ作物の生長に必要な全ての窒素を施肥するからです。
作物は圃場に窒素が過剰にあると、葉っぱに硝酸態窒素としてたくさん溜める性質があります。
なので結果的に硝酸態窒素が豊富な状態になってしまいます。
一方で、自然農法の場合は、微生物が時間をかけてじわじわ窒素を供給するので、土中の窒素濃度はその瞬間は慣行に比べて非常に少ない状況なので、作物は葉っぱに硝酸態窒素をためることはありません。ですが、窒素量はトータルでは同じになります。(これこそが自然の状態なのです。)
さらに、作物が硝酸態窒素をいっぱい葉っぱに溜めることは不自然(自然界ではありえない)な状況なので、虫や病気がついて駆除(自然界から排除)しようとする動きが発生します。
この結果慣行では農薬を使用して駆除しなくてはならなくなってしまいます。
ということで、硝酸態窒素の問題を解決するには肥料を使用しないということになります。(自然農法ということやね!!)
もし、スーパーで購入した野菜を食べて普段と違いとても苦い味がした場合は、硝酸態窒素が多いことが考えられますので要注意です。