今後の農政について
8月に行った新規就農見学会の写真に僕が写っていました。
http://www.abrand.jp/topics/2009/08/20090823.htm
今度また見学会を行うみたいなので、興味のある方は参加されてみてはどうでしょうか?
生々しいお話など聞けて良いと思います。(ちなみに僕は参加予定です)
正直なところ今回の見学ツアーで伺った農家さんはそんなに儲かっていなくてたいへん苦労されていました。
菊栽培農家の方は施設の建設費に数億単位使用されており、ガラス張りで自動暖房などすごいのですが、近年は中国からの輸入品(日本の商社)の値段が極端に低くいことから菊の単価が下がりとても採算が取れないようなことを言われていました。
結局、この件は計画段階では想定していなかったとのことで、菊とは関係のない施設のコストがものすごく高く、初期投資額が大きすぎて、国とか県が半分くらい助成しているのですが儲かっているのは建設業者と農協だけということになっています。
(農協はかならず売り上げの2割を利益にしているようです。)
もう少し勉強していれば退職金何千万も使わずに農業ができたのにと思います。(不耕機栽培などほとんどタダです)
ただ、今までの行政では、予算を多く使う新規就農者に優先して補助金を出していたようです。
これについては、農家を増やすというよりも、建設業者や農協が儲かるような仕組みになっているといったほうがよいかもしれません。
(他の農家の方も10年契約でJAに出荷するとのことでした。)
補助金はいくらかもらえますが、半分を自己負担し農協の指示のもと生産しなくてはならず自由はないようです。
ところで政権交代後日本の農政は大きく変わりました。
上記のような、農家を利用して農業予算を第三者が儲かるようなことはもはやなさそうです。
以下、副島先生の今日のぼやきより10/8から抜粋
<転載開始>
また、小沢幹事長の系列でありながら労働組合上がりであり、「民主党農林
族」といわれている勢力もある。中心になっているのは北海道12区選出の松木謙公(まつきけんこう)常任幹事であり、戦前戦後で労働組合より強かったとい
われる小作争議の伝統を引いている北海道農民同盟の系譜だ。それ以外にも新潟6区の筒井信隆農林水産委員会委員長、長野1区の篠原孝政策調査副会長といっ
た政治家から構成されており、農民利権を守っているため、状況によっては自民党の集票基盤であるはずの農業協同組合(農協)と共同歩調を取りやすい。
こ
の勢力はマニフェストを作成する際に、農協団体の上部機構である全国農業協同組合中央会(全中)の意向を受けて、関税が撤廃されると農業補助金が出なく
なってしまい、国内のコメの値段の10分の1程度のタイ米が流入してくるのを防ぐため、FTA(自由貿易協定)の締結に向けたニュアンスを弱めるように働
きかけた。実際に8月上旬に東京で大規模な反対集会を開いて圧力をかけた。これに対し、関税を撤廃するのは世界的な流れであり、それに抗することは許され
るものではなく、菅新国家戦略担当相が率いていた政策調査会がこれに反対した。
両
者の対立は、小沢幹事長が“鶴の一声”で「農協が既得権益を守ろうとしているだけ。相手にするな」と一喝したことで、この勢力による反対運動は一気に衰え
た経緯がある。いうまでもなく、こうした農業団体からの保護主義的な動きについては産業界が嫌っているため、奥田前経団連会長が幹事長に働きかけたのだろ
う。
いずれにせよ、これにより全
中を中心とする農協の動きが封じられたことで、この勢力に対する攻撃が一気に強まることになった。民主党は農家に対して個別所得保障政策を打ち出したが、
これは農民への支持を集めるだけでなく、自民党の集表基盤であり、農水官僚の天下り先をも提供している農協潰しに他ならない。この政策は農産品を50万円
以上出荷している人を農民と規定し、この人たちに個別に現金を渡すというものだ。自民党が農家を支援する政策を打ち出すとどうしても農協を経由して補助金
を支給することになる。しかし、それでは農協が手数料を徴収してしまい、またその農協に多額の借金を抱えている農民が多いため、実際には資金が行き渡らな
いことが多い。これに対し、小沢幹事長主導で貧しい農民に直接資金を提供する政策を打ち出したことで、地方では圧倒的に民主党が人気を得ることになったわ
けだ。
この個別所得保障は世界的
な貿易自由化の流れに反しないのだという。世界的な潮流は関税撤廃に加えて生産者への補助金の支給も非関税障壁として批判されているが、貧しい生産者に対
して直接的に所得支援することは問題ではないという。またこの制度については、農水省の井出道雄事務次官がその実施を拒絶する姿勢を示していたが、赤松広
隆新農相が就任するとその意向に従う姿勢を見せた。おそらく、菅新国家戦略相に民主党の政策に従うか、ポストを辞任するかを迫られてしぶしぶ屈服したのだろう。
<転載終了>(他にも面白いことがたくさん書かれているので、興味のある方は会員になりましょう。)
このように今後の農政は農家へ直接支援するような体制に移行するようなので、農家の未来はかなり明るい気がします。
ただし、新規就農者へはどういった支援があるのかは全くわかりませんので、今度市の職員とお話しますのでそこで確認します。(10/23 14:00こうご期待!!)
—告知—
自然農法の見学会があるとのことです。
松尾ほのぼの農園
面白そうですね。僕はたぶん行きます。
興味がある方は行ってみられたらどうでしょうか。