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Month: 2010年1月

借りた農地はふかふか

借りた農地はふかふか

本日、借りることになった畑へ見学に行ってきました。
ここは10年間全く肥料も農薬も与えず不耕機の圃場で生えてきた草をひたすら刈りとって敷いているだけとのことです。

仁保地

圃場に入ったところ、さすがは10年間不耕機、ふかふかした感じで団粒化が進んでいる感じがしました。かなりよい感触です。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]
一方でとなりの水田の圃場を踏んだところ、かっちかちでものすごく硬かったです。(ぜんぜん違います)

本を読むと慣行の圃場はとても硬いと書いてあります。実際にどれくらい硬いのかはよくわかりませんでしたが、踏み比べたところよくわかります。
硬い=土中に隙間がなく酸素が土中に全く供給されないため、微生物が生きられず、そのため団粒化に必要な糸状菌が作られないことが考えられます。

上記の写真は12月下旬に撮影しました。
写真をみると影の部分が約1反ほどあります。残念ながらこの部分はこの時期には使えそうにありません。

これは過去10数年間、右側にある林を整備しなかったことが原因で、今では木が伸び放題になっています。、地元の老人とお話すると、昔は地域住民が協力しあって木を切っていたとのお話しでした。これは何とかしなければいけません。

ということで、まだ測量はしていませんが使用する面積はおよそ6反ほどになりそうです。

とりあえずは5反を超えますので、認定農業者制度はクリアできそうです。

あと、この地は結構イノシシが出るそうなので、イノシシ用の柵を設ける必要があります。この辺は補助制度があるようなので、申請して補助を受ける予定です。

まあ、あとは土を掘り返して詳しく分析してみないと整備方法が決まりませんので、これからじっくり調べていこうと思います。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

粟屋農場スタートします

粟屋農場スタートします

祝農地取得!!

いや~ようやくですね、ようやく、今日農地を借りることができました。
(おめでと~!![猫])(師匠ありがとうございます。[わーい(嬉しい顔)]

それにしても、長かったですね~ここまで本当に[もうやだ~(悲しい顔)]

土地は正確に測量してみないとわかりませんがおよそ7反はありそうです。

まあ最初はこんなものでいいでしょう!!(徐々に拡大予定です)

思えば、8月末から始めたこのブログもすぐに作付けの状況をお伝えすることができるかなと思っていましたが、そこは天のシナリオ、もう少し勉強しなさいとの神様のお教えなのでしょう!!おかげさまで、いろりろ勉強することができて、最終的に炭素循環農法までたどり着くことができました。

この農法は数ある自然農法のやり方で唯一慣行農法と互角に戦えるやり方です。農業で儲けを出すにはこれしかないといってもいいやり方なので、これを知らなかったらおそらく収量は慣行の半分ぐらいしか収穫できなかったことでしょう!!(実際はまだやっていないんだけどね)

今回借りた土地は、10年以上は何も作っていないとのことで、その間毎年2回ほど草を刈る程度で刈った草をそのまま放置したり焼いたりしていたとでその間は全く化学肥料は入っていないところです。
結構土壌はふかふかしていましたので、畑には優良な微生物がすでに豊富に存在していることでしょう!!この土地だとすぐにでも好結果がでるかと思いますが、やってみないとわかりませんので過度の期待は今は持たないようにしています。
EM菌撒いてトラクターで鋤いて様子見ですかね。(EM菌は現在家で培養中です。)

ただ残念なことに、作業するための納屋(道具置き場や包装作業)は今回お借りできなかったので、この部分についてはちょっと検討しなければいけません。
(育苗用のビニールハウスに収納スペースを設けるかなぁ)

とりあえず今日から粟屋農場スタートしましたので、皆様今後ともどうぞよろしくお願いいたします。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

なお、昨日ブログでお伝えしました自然農稲プロジェクトについての状況です。

今日仲間のK君とM君(そのうち名前出します?)と一緒に再度大家さんのご自宅へ挨拶に伺いました。
そして、いろいろ教えていただけることになり、(やはり結構地元のローカルルールがあるようです)こちらもこれから楽しんで自然農で稲を作ることができそうです。
まあ、中にはとなりの田んぼの持ち主の方にご挨拶に伺ったところ、何ならうちの田んぼも作ってよ とありがたいお話をいろいろいただけましたので、今後この地で十分やっていくことが確認できました。
なので、せっかく農地が借りられることになりましたので稲だけではなく炭素循環農法の野菜も作る方向になりましたので、どうぞご期待ください!!

この企画については別途ブログを立ち上げて紹介したいと思いますのでこちらに関してもご期待ください。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

いや~年明け早々めでたいですね~!![わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

自然農稲プロジェクト

自然農稲プロジェクト

昨年11月に参加した新規就農見学ツアーで知り合った若者たちと、自然農で稲を作ることを計画しています。みんな稲に関しては素人で何も知らないため一応僕が先頭に立って仕切っている状況です。

内容は初年度は1反 2年目は3反を自然農で作り、3年目からは8反を自然栽培で作る予定です。

先週みんなで初ミーティングを行い、作る場所は僕の地元に決まったため、本日交渉に行ってまいりました。

以前狙っていた熊坂の粟屋農場候補地(現在は別の場所を交渉中)の地主さん(畑作業中)にたまたまお会いすることができたためお話しさせていただいたところ、つい先ほど地元の建設会社が米を作るため土地を貸してくれと頼まれてOKを出したとのお話しでした。(なんともまあタイミングの悪いorz)

もし僕が先に来ていたらよろこんで貸してくれてたみたいでした。(早くいけばよかったorz orz)

そして僕があまりにも気の毒になったのか、すぐに知り合いの農家さんを紹介していただき、その方はたいへん粋な大家さんで喜んで空いている農地をただで貸していただくことになりました。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

土地は集中してではなく1~2反ぐらいの広さがあちこち点在している感じで、決して条件はよくはありませんが、何年も使用していないことを考えると稲作や炭素循環農法にはもってこいの環境です。

とりあえず自然農の稲作りについては今年は1反の予定なので、残りの3~4反については現在交渉中の土地がありますがここで粟屋農場を始めようと思います。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

但し、今日は土地の正確な場所は確認できなかったので、明日地図を持っていって再度場所を伺うことにします。

ということで、土地の詳細がまだよく分かりませんがとりあえず農地は決まりそうです。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

自然農稲プロジェクトもそうですがいよいよ粟屋農場始動開始寸前というところまできました。[晴れ][晴れ][晴れ]

野菜工場の目的は派遣会社の利益

野菜工場の目的は派遣会社の利益

日本の未来は野菜工場しかあり得ないみたいな報道がよくテレビでありましたが、テレビはスポンサーの意向を受けて(野菜工場の出資者)報道しますので、事実に基づかないイメージを国民に植え付けます。

どう考えても今の農家が儲かっていないのに多額のコストをかける野菜工場で利益が出るとは思えません。

http://www.nouzai.com/news/webdir/286.html

この記事では、計画通りの収量ができずに工場が閉鎖したとあります。

野菜工場は万能で計画通り確実に収量が見込めるとなっていますが、この記事をみる限り決して計画通り行かないことがわかります。

http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_04/hatake_0443_yasaikouzyou.htm

この記事にあるように、野菜工場では決して無菌状態での栽培はできず(人が建物に入る以上菌が付着します)1株でも病気にかかると同じ水槽で育てている作物は全て爆発的に感染して全滅してしまうとのことです。

これを防ぐためには農薬を播くか全て破棄するしかなく、野菜工場は無農薬栽培となっていますが、これについてかなり怪しくなってきました。

野菜工場は無農薬ではない可能性があります。

そして、多額の施設費用を投じ、太陽光ではなく電気で育て、場合によっては全て破棄するためにものすごいコストがかかってしまいます。

これはどう考えてもエコとは言えません。

初めの記事にあるように野菜工場を作ると自治体から補助金がもらえていたようですが、逆にいえば、それがなければ成り立たないぐらいのコストがかかってしまうようで、そんなのにお金を使うのなら一般の農家に所得補償をするほうが離農を防ぐことができてよほど効果的といえます。(民主党になって所得補償することになりましたが)

まあ、なんども言っていますが自民党時代の農業政策は農家をつぶすための政策でしかなく、農業予算と言いながら諫早湾を干拓したり、野菜工場をつくるなどして建設業が潤うような状況にしたかったのだということがいえると思います。

さらに深読みすると、野菜工場をもっている人材派遣会社のパソナ(ケケ中売国奴会長)をよくテレビで報道していることから、将来的に野菜工場をはやらせて派遣社員を動員して、パソナが儲かるようにしようと目論んでいたと考えることができます。
製造業への派遣社員を認めるようなこともしていたしね。
製造業の派遣社員は現代版の奴隷制度とも言われていますので、野菜工場でもそういった仕組みを狙っていたのでしょう。

いや~ついこないだまでの自民党時代が本当にとんでもない時代だったことがよくわかります。

ということで、植草先生を冤罪で逮捕させたケケ中さんももうすぐなのではないでしょうか?[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

食糧危機は迫っている

食糧危機は迫っている

日本の農家の平均年齢は10年前が60歳だったので現在は70歳ぐらいです。
これはどう考えても10年後の日本は食糧危機を迎えるということになってしまいます。
最近は若い新規就農者が増え農業の未来は明るいとの報道がありますが、そんなのごくわずかに決まっていて、平均年齢70歳についての深刻な問題はメディアは一切言いません(おそらく口止めされているのでしょう)

国は一体何を考えているのでしょうか?
この先ほとんどの野菜を輸入することにするのでしょうか?
まあ、といってもこれは自民党の責任なのですがね。

すでに現在は冷凍食品の野菜はほとんど中国から輸入しているそうですが、この先中国の人口はまだ増えていきますので、はたして自国で消費する以上の生産を今後行うのでしょうか?
どうも中国も野菜不足になるので輸出しない気がします。
こうなると国内産の野菜は品薄のため高騰してしまいなかなか手に入らないような事態になるのではないでしょうか?

おそらく、国を挙げての問題になるはずですので、補償をたくさん出すからお願いだから農家になってくれ~とお願いされる日も近い気がします。

こう考えると第一次産業の未来は明るいのですが、一方で農業技術が低下して農薬まみれの野菜が出回る危険性も十分考えられます。(現在すでに単位面積当たりの農薬使用量は日本が世界一位なのです)
さらには、欧米では当たり前の硝酸態窒素濃度の問題もあります。(欧米では基準がありますが、日本は全くありません)

硝酸態窒素濃度が濃い野菜は色が深い緑色で食べるととても苦いです。(ゆでてアクを取る必要がある)
反対に自然農法の野菜は硝酸態窒素濃度は極端に低く値も0に近いです。3ケタは違います(アクがないのでホウレンソウは生で食べれます。)

有機農業は農薬は使用しませんが、硝酸態窒素濃度は慣行と同じぐらいです。
こうなると日本のスーパーの野菜こそたいへん危険であることがはっきりわかります。

かしこい人は食糧危機の前に、今から自然農法の農家と直接取引する契約を結ぶのではないのでしょうかね!!

単一作物大規模栽培の可能性

単一作物大規模栽培の可能性

僕が農業に興味を持ったのは2009年の夏に自然栽培という無肥料無農薬技術を知ったからです。
そして、農業について全く知識がなかったので勉強しようと思い本屋さんへ行ったところ、

農業で1000万円稼ぐ方法

この本が売ってあったのでとりあえず買って読んでみました。

この時は農業についての知識は皆無でしたので、読んでもほとんど理解できませんでした。大量にネギを作付け(単一作物大規模栽培)して肥料と防除を確実に行えばそれなりのものはできて、50aで400万円の利益が出るとしか理解できませんでした。

その後、無農薬の野菜を目指すようになってみんなと同じ少量多品目生産を考えるようになったため、単一作物大規模栽培のことは全く考えなくなりましたが、最近になって炭素循環農法を知り、自然農法でも機械化して単一作物大規模栽培が可能であることがわかりましたので、これについても一度検討してみる価値はあるなと思いました。

そこで最近は農業の知識がかなりついてきましたので、再度上記の本を読み返してみた。
今度はよく内容を理解することができましたので、単一作物大規模栽培は条件次第ではより効率的に利益を上げることのできる可能性を確認しました。

炭素循環農法での単一作物大規模栽培のメリットは以下になります。

  1. 自家採取が容易(多品目はすぐ交雑するため管理が難しい)
  2. 自家採取を繰り返すほど、その作物以外は育たなくなるため、除草の手間が省ける
  3. 大規模にトラクター耕起できるので効率が良い
  4. 出荷する際、キャベツ、白菜、レタスなどは畑できれいに整えて段ボールに詰めるだけ
  5. 日持ちしない野菜であれば値崩れはない

デメリット

  1. 農薬を使用しない時点で農協に出荷できない(農協は野菜によっては自動包装する設備などがありここに出荷できれば加工の手間も省ける)
  2. 市場に出荷しても市場の値段に左右される(自然農法の付加価値が出ない)

ということで、市場取引についての知識が全くないため、詳しいことはネットで調べたこと以外はわかりません。
これは今後調べていく必要があるので要課題なのですが、もし差別されずに売ることができれば、県内でも慣行で1000万円以上売り上げる農家さんは居ますので、コストほぼ0の炭素循環農法はかなりの利益につながることが予想されます。
ネギ50aは慣行農法で利益400万円なので、炭素循環農法を使うと農薬肥料代がないのでそれ以上になることでしょう。

調べても損はなさそうですね。

そして、数人で協力して作業を行えば、さらなる大規模経営が行え、利益率もどんどんよくなります。

今、自然農法は少量多品目生産をやっている人が多いので、ひょっとすると人の行く裏に道ありかもしれません。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

就農初期は土壌改良が必要

就農初期は土壌改良が必要

断面図

近所の土手を工事で崩しているところ写真です。
子供の時よりもはるか前からある土手だったので、少なくとも30年以上は自然の循環が行われていたと思われる場所です。

よく見ると2層に分かれていて、上から約30cmの部分が炭素循環農法でおなじみのふかふか団粒構造の部分です。
表層部分が不耕機自然農でおなじみの亡骸の層と呼ばれる部分でしょう。
そして、深い部分は赤い粘土層になっています。

ということで、自然の森の断面もだいたいこのような感じになっていると思われ、自然農法(自然の森の循環)を行う場合は土壌を変化させる深さの目安はおよそ30cmぐらいまででよいことがわかります。
この深さまで団粒構造にしておけばよいのではないのでしょうか?それ以下の深さはこの写真からはあまり必要ないようにも見えます。
これが理想的な圃場の断面なのでしょう!![わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

しかし、これは全く化学肥料や堆肥が入ったことのない土壌の内部の話で、実際の圃場では肥毒層と呼ばれる腐った有機物の土の層があり、植物の根がここに触れると病気が発生してしまうことが知られています。
いわゆる悪玉菌の層で、畑を転換する場合はこの層を何とかしなければなりません。

一番よいやり方は自然農が提唱している植物の根で耕す方法です。
よく利用されるのが麦(イネ科)で、地中深くまで根をのばしますのでこれを利用して肥毒層を耕します。
但し、悪玉菌の層に麦の根がぶつかりますので、腐敗成分を吸い上げてしまうため不健康に育ち、病気や虫に食われて出荷できなくなる可能性が高くなります。
なので、ここで撒く麦はあくまでも土壌改良資材として使用します。

なお、トウモロコシもイネ科で土壌改良に有効なので、春夏はトウモロコシ、秋冬は麦を播くと一年中深層部を耕すことができます。
そして、収穫後は根はそのまま内部に残りますので、EM菌を播けば残った根が微生物の餌になり、耕しながら腐敗成分も徐々に駆逐してくれます。
これを繰り返せば2年ぐらいで改良が進むのではないのでしょうか?(やってみないとわかりませんけどね!!)

表層部分については、EM菌を播いて育ったトウモロコシなどをトラクターで鋤きこめば、微生物の活動により腐敗成分がなくなり浄化して団粒化が進み同時に転換することができます。
自然栽培ではEM菌を使用しないため土壌の転換に5年以上かかるみたいですが、炭素循環農法を知っていれば、短い期間で転換すること可能なようです。

完全に転換するのは時間がかかりますので、その間は別の耕作放棄地を自然農で米ぬかを播いて生産するしか方法はなさそうです。
収量はあまり期待できませんがもとではかからないため、利益は出ます。
本格的な生産は2年後ぐらいに土壌改良がすんでからになります。orz

借りた畑が化学肥料や堆肥成分の多い肥えた土壌であれば、このようなやり方で就農初期は行うのが無難な気がします。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

実験7

実験7

1/4 新年一発目の粟屋農場 自然栽培研究課 実験部の報告です。[わーい(嬉しい顔)]
完全に冬真っ只中です。
今朝もかなり冷え込み霜が降りていました。
明日からまたしばらく雪の予報です。[雪]

粟屋農場実験報告

  1. 大根の大ちゃんです。・・・・・・・11/4播種 生後61日 品種:和歌山大根(固定種) 無肥料無農薬栽培 条件:保温のためビニール2枚 + 苗ドーム大ちゃん
    さすが粟屋農場のエースです。[わーい(嬉しい顔)]
    本葉が全部で7枚、2週間前より3枚増えました。それにしても無肥料なのにすごいですね!!
    土をよく見てみると穴が開いた所にクモの巣のような糸がいたるところにあります。
    ひょっとしてこれが炭素循環農法でおなじみ善玉菌による糸状菌なのでしょうか?
    ここの土は無肥料なので窒素成分が極端に少なく、代わりに炭素比の高い藁や枯れ葉が転がっている状況なので、空気中の善玉菌がこれらの炭素資材に繁殖した結果、土が発酵して糸状菌が確認できたということなのでしょうか!!
    よって、この菌が炭素を分解する過程で放出する窒素を大ちゃんが吸収して育っているということが考えられます。
    善玉菌だらけなのでまず病気が発生することはありません!!よって美しくておいしく生長することができます。
    炭素循環農法を知っていれば理論的に説明できますね。[わーい(嬉しい顔)]
  2. その他の大根 播種11/10 生後 55日  条件:保温のため 苗ドーム
    ダイコン
    これも結構立派になってきました。
    しかし大ちゃんとは違いビニールをかぶせていないため生長は遅いです。
  3. EM菌実験場 1/2から開始
    炭素循環農法を試してみたいのでサイオンEM1を購入しました。炭素資材(枯れ葉)を土におおざっぱに鋤き込んでそこに降りかけてみました。
    EM菌

    手前が大根で奥がカブです。いずれも2カ月たっても小さいままです。
    この状態で実験スタート
    現在は保温のため苗ドームを2枚かぶせています。
    予想では、徐々に菌が繁殖して土がふかふかに団粒化し、微生物によって窒素供給されるようになるため作物が勢いよく生長を始めるものと思われます。
    どうなっていくんでしょうか?

  4. かぶ・・・・・・・11/4、11/10播種  生後 61日 55日 品種:みやま小かぶ(固定種) 無肥料無農薬栽培
    カブ
    スーパーカブです。下は2週間前です。
    スーパーカブ
    ちょっとは大きくなっていますがそれほど生長したようには見えません。
    気温が低いことと微生物が居ないからなのでしょう!!
    ちなみに芽が出て最初に生えてくる双葉が黄色くなって枯れ始めました。極端な窒素不足のためです。
    何とか微生物が繁殖してくれることを祈ります。
    ということで、かぶの周りに穴をあけて藁を差してみました。これは穴の中で微生物が増えて、かぶに窒素が供給されるようにするためです。
    これでうまくいくのでしょうかね?
    下記は空撮です。
    上空
    ソラマメが芽を出し始めました。
    マメ科は根に根粒菌によって窒素をためますのでこいつでカブに窒素を供給しようと思います。
  5. ホウレンソウ・・・・・・・11/4播種 生後61日 品種:あかねホウレンソウ(固定種) 無肥料無農薬栽培
    ホウレンソウ
    本葉は増えましたがあまり生長していません。orz
    完全無肥料、無窒素の状況だと生長はとても遅いようです。
    やはり窒素がないことが原因です。
    本来は2カ月ぐらいでホウレンソウは出荷可能な大きさになるそうです。
    対策として周りに穴をあけて藁お突っ込んでおきました。
  6. キャベツ・・・・・・・11/4播種 生後61日 品種:中生成功甘藍(固定種) 無肥料無農薬栽培
    キャベツ
    前回よりさらに大きくなりました。
    しかし、ヨトウ虫の仕業でしょうか、双葉1枚が切り落とされてしまいました。orz
    こちらも、微生物繁殖対策を行いました。
    生長速度が早くなってくれればと思います。
  7. ソラマメ・・・・・・ 10/22播種 生後75日 品種:不明(固定種) 無肥料無農薬栽培
    ソラマメ
    順調に越冬中です。
    ちょっとでかいかなと思いましたが、問題ないようです。
    それにしてもきれいな色ですね!!
    炭素循環農法で勉強しましたが、マメ科は無肥料でかなり痩せた土地でないときれいに育たないようです。
    なので、粟屋農場のソラマメはばっちりです。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

    アブラムシ
    それにしてもしつこいですねアブラムシがまだいます。
    ただし、ソラマメに実害が全くありませんので、害虫とは言えません。
    一か月以上居ますが全くソラマメには害はありません。
    さすがは自然農法です。(種植えてからはなにもしてません)

考察
寒い時期は、作物の生長は極端に遅いです。
ビニール2枚+苗ドームの大ちゃんは順調に生長しています。

そして今回から微生物が土壌に入りやすくなるように作物の周りに針金で穴をあけて炭素資材(藁)を突っ込んでみました。
ここから微生物が土中に入り込んで藁を分解、窒素を放出して作物の生長が早くなるこを期待します。
炭素循環農法とは?

炭素循環農法とは?

炭素循環農法をまとめました。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

自然農法には以下の方法があります。

  1. MOA自然農法  岡田茂吉さん
  2. 不耕起自然農法  福岡正信さん
  3. 不耕起自然農   川口由一さん
  4. 自然栽培     木村秋則さん

炭素循環農法はMOA自然農法から発生した農法で、唯一自然の循環(森の循環)を科学的な根拠に基づいて説明し、積極的に利用した農法です。

特徴は以下です。

  1. トラクターなどの重機を積極的に利用する(大規模営農が可能)
  2. 畑に優良微生物(善玉菌)を積極的に飼う。(ちなみに森は善玉菌しかいません)
  3. 上記微生物に対して炭素資材(枯れ葉、木のチップ、作物の残渣、雑草など)を与える
  4. 植物は炭素資材に対しては全く養分を吸収することはできないので、ほ場に鋤き込んでも全く影響はない。
  5. 微生物は2.で与えた炭素資材を分解し続け窒素を放出する。作物はこの窒素を利用して生育することができる。
  6. ほ場が善玉菌だらけなので、病気(悪玉菌)の発生はなくなる(無防除)
  7. 微生物に対して炭素資材を与えているので、無肥料栽培である。
  8. 肥施栽培(慣行や有機農法)は播種、定植前にあらかじめ作物が育つ分の窒素を供給しておくため、作物は短時間で窒素を吸収しすぎて硝酸態窒素を過剰に葉にためてしまいます。(濃い緑の葉っぱは要注意)
    上記の状態は虫に食われてしまう原因になってしまうため、防除を行わなければならなくなる。
    炭素循環農法では微生物がじわじわ窒素を供給するので、硝酸態窒素過剰にはならない。(ちなみに葉っぱの色は淡い黄緑である)
  9. 虫や病気の発生がないため慣行栽培以上の収量が可能になる。
  10. 過剰な硝酸態窒素がないために味は苦味(アク)が全くない。
    また作物は根から微生物へ糖分の供給を行うようになるため、作物内で糖質がつくられためおいしくなる。

ほ場の整備の仕方

  1. 雑草だらけになるのを待つ、もしくは麦(イネ科)を植えて育てる
  2. 1.が成熟した状況でEM培養液をたっぷり散布する
  3. 2.後すぐにトラクターで荒く鋤き込む
  4. しばらく置いておく(ほ場で発酵が始まり優良菌が増えていく)
  5. 優良菌がほ場の腐敗成分(慣行農法では腐敗したもの(悪玉菌)が地中にたまってしまうので、自然農法に転換しても直後は作物が育たないのはこのためである)を食べつくすとあとは何を植えても育つようになる。
  6. 5.の状態になるとあとは微生物に対して炭素資材を供給し続ければよい。
    日本の場合気温が低いので作物の残渣程度をそのまま鋤き込めば餌は足りる。

炭素循環農法では作物に対しての天国を作ればよいのである。
慣行のほ場からの転換には半年から2年かかります。

結論
これは間違いないですね。21世紀の農業です。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

自然農法は10年後に普及する

自然農法は10年後に普及する

まだ決まったわけではありませんが、新規就農希望者が集まってどこかの耕作放棄地を借りて自然農で稲を作ろうかといった計画を進めています。

もともとみなさんは農業の知識が0に近い方々で、どのような農業を行うか具体的にまだ見えていない方々がほとんどです。

知り合ったきっかけは農業大学校の短期セミナーや県主催の新規就農見学ツアーで、どちらも内容は慣行農法なのですが、僕が無肥料無農薬栽培の話をしたところ、かなり興味をもたれたようです。

やはり、農業について全くの無知であればあるほど自然農法は理解度が早いようです。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

逆に今まで慣行農法で当たり前のように化学肥料や農薬を散布されてきた方々は全く信用されないようです。これは今までの間違った農政によってすっかり頭が洗脳されてしまったためで、自分で疑問を持つこともなくなにも考えずに農協の言うがままに農業を行い、あれやこれやいろいろ買わされて結果的に農協にしてやられたのが現状なのでしょう。(有機農法のご老人に確認済み)

話がそれましたが、通常の慣行による稲作については全く無知なので、稲作がどういったものなのかわかりやすいサイトがありました。

http://www.tanbo-kubota.co.jp/watching/

これをみるとものすごくたいへんで手間がかかっていることがわかります。

そして、いろいろな機械も使用しなくてはならず、よほど大面積でない限り利益は望めそうにありません。

ところが、自然栽培では同じくいろいろな機械を使用しますが、木村先生の本を読む限り作業工程はそんなにはなく、防除や追肥みたいな面倒な作業はありませんし、除草もほとんど必要がありません。

こんなにもいいことずくめなのにもかかわらず全く普及しないのはなんで?と思ってしまいますが、やはりこれは一般の農家がすでに洗脳(肥料なしでは育たない)されていますので何を言っても信じない結果なのでしょう。

ということで、素人のほうが実は自然農法はむいていると言えますね。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

現在農家の平均年齢が70歳ぐらいです。あと10年もすれば皆さん引退され、慣行農法は自動的に消滅していくことになるのでしょうね。

天のシナリオなのでしょうか?その後は自然農法が素人就農者によって日本では爆発的に普及する感じがします。そうなれば、食生活はきれいになり、癌も減り医療費の大幅な削減につながり、税金も安くなり少しは暮らしやすくなるのではないのでしょうか?