肥毒層

肥毒層

2010 1/26 大山路 雑草だらけです。
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最近ずっと圃場の溝切り(もともとあった溝にたまった土を取り除く作業)を行っていますが、いや~びっくり!!こんなに地下水が高い位置にあるとは思ってもみませんでした。

溝を掘り返すと、すぐにじわ~っと水がしみ出してきます。(だいたい深さ30cm)

おそらく圃場一面30cmぐらいのところまで地下水で覆われているのでしょう。

これではちょっと大雨が降ると湿地になってしまうことが予想できます。orz

まあ、一番の原因は10年間全く溝を掃除していなかったことで、水の溜まっている溝では溜まった土砂が腐敗してヘドロ化しています。(臭いですね!!)

このヘドロの原因は、酸素がないために善玉菌が繁殖できず、バクテリア(悪玉菌)が繁殖して腐敗しているためなので、これを取り除いて干す(空気に触れさす)ことで、そこらじゅうにいる善玉菌が活躍しだし、バクテリアごとヘドロを分解して普通の土に戻っていきます。(引き上げた溝の横のヘドロはそのうち分解されることでしょう)

慣行農法や有機農法では肥料を土の中に入れます。この肥料は窒素分が多いためにバクテリアのほうが繁殖してしてしまい、酸素不足になり善玉菌は死滅してしまいます。このため悪玉菌だらけの圃場になり病気が発生、これを抑えるために農薬を使用することになります。(有機はそのまま廃棄)

慣行農法や有機農法の圃場を掘り返すと必ず腐敗した冷たい層が存在することが知られており、肥毒層と呼ばれています。

植物の根が伸びてこの層にぶち当たると植物は病気になってしまい防除が必要になります。

自然農法を行う場合はこの層を取り除かなければなりません!!

今度、圃場を掘り返してみて、この層があるかないかを確認しなければいけませんが、もし肥毒層があればイネ科、特に麦で肥毒を吸い出します。この作業は結構時間がかかってしまいますので、(おそらく一年)作付けがすぐにはできなくなってしまいます。肥毒層が無いことを祈ります。[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]

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